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ダブルクロス・アライブ『覚悟の扉』


普通の生活をしていた主人公が突然オーヴァードになってしまう、ある意味王道なストーリー。
昨日と同じ今日。
今日と同じ明日。
……ってのがとてもよく似合う。

この展開いままでなかったんだよね、意外なことに。


基本のダブルクロスな雰囲気なので、オーヴァードであることの苦悩と暗い過去が全面に出てる。
特に一巻は真面目なPCで固まってるのでシリアス全開だ。
シリアスが好きで渋いロールプレイをするプレイヤーがいたせいもあるだろうなw
渋いのに侵蝕率のダイス運がよくないんで、ギャップがまた面白い。

主人公が冒頭まで一般人だったので、説明役にNPCと、委員長なPCがいる。
シリアスがベースなんだけどその辺の掛け合いはなんだか平和で楽しい。
三郎(主人公についてるNPC)が素でツッコミ系だ。
さすがクレバーだ!

今までのDXって、大体UGN関係者が多くて、事件が起こったら速やかに行動、解決をはかってた。
アライブは、そのあたりがちょっと違ったな。
1巻では完全に一方的に巻き込まれたただの人。
はじめのうちはわけのわからない事件におびえたり、プロの人たちに解決を任せたほうがいいのか悩んだりしてて。
行動力は元々あるし「なんでも屋」なんてので人助けもしてたキャラだったので、徐々に自分から行動するようになっていったのがよかったなあ。
最初の事件から、いきなり自分が頑張らないといけない状況だったってのもあるんだろうな。
(でなかったら先の話に出てくる「本当に普通の人」なNPCみたいになっていたかも。話すすまねえww)

主人公のプレイヤーさんがまた、主人公向けというか、そんなプレイをされる方で。
オリジンでは主人公をサポートする冷静なタイプ、アライブでは悩みながらも前向きに動くタイプ。
普通っぽい?
変人が多いよーなイメージがあるDXの世界で、かなりまともな感じ(笑)
(このイメージは無印のせいだ絶対そうだ)
キャラは普通だけど、たまーにプレイヤー発言でとんでもないことを言うからすごいw



このリプレイは「三郎」の存在を確認したかったのが、早めにそろえたきっかけ。
適当サードで、私がプレイしてるのが「女の子に取り付いた道具」なキャラだったから。
ちょっと気になったw
(そのイラストを上げた時、『三郎みたいに人間イメージはないの?』と聞かれたのです。ないです。)

三郎は、道具ではなくて主人公にくっついた謎の人格なわけだったけれど。
……どっちかというと、3巻の彼が私のキャラに近いところにいるかなあ。
あの話はすごい大事に読み進めたもの。
一行ずつ味わうように。


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2008.07.07