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ロードス島伝説1 〜魔神襲来〜


『戦記』の影で黒歴史になっているこのシリーズ、私は『戦記』よりも好き。
かなり好き。ものすごく好き。本当に面白い。

こっちが黒歴史になったのは、魔法の拡大解釈が原因とか言われている。付与魔術師、反則的に強いしね。
でも読んでて本当に面白いんだよなあ。
真似されると困るプレイしてたのは確かだけど、それはSWの高レベル魔法も似たようなもんだと思うんだw

持ってる『戦記』のほうのリプレイは、リプレイが小説化→小説を元にまたリプレイという流れの最後の位置にあるリプレイ。
1巻と2巻は、その元の小説を意識しすぎて、プレイがなんか固い。内輪っぽい。(私はロードスの小説はまったく読んだことがないので、ネタがわからないだけかも)
小説読んでる人なら楽しめるかもしれないけど……「このキャラはこうだよな」っていうプレイとか、「主人公たちより強いNPCが山場かっさらって主人公たちはアイテム係」とかがなー。オルソン好きだけどね。
3巻のスパーク君のリプレイはちゃんとPLたちが自分で考えて動いてた雰囲気だったのに。

同じ原作つき、原作キャラでプレイするフォーチュンクエストRPGは原作知ってるからか置いてけぼりにならないな。そういえば。
(原作ありき・原作なぞって再現なシナリオやプレイをしてないってのもあるだろうけどね)


で、こっちの『伝説』のほうはPLが生き生きと動くリプレイ。
一部生き生きしすぎだろ!っていうぐらいw
だから好き。
ダイスもプレイも情けなさ爆発の主人公ミレウス。
攻撃呪文大好き、ツッコミ担当ひねくれハーフエルフのティエル。
この二人が特にいいんだよー。

以下ネタバレ。



このリプレイ、1巻は後半からが本番!
ティエルが死にます!

直後に手に入れた「死者が生き返るネックレス」を首にかけてもらい生き返る。
けど実は、そのアイテムは「ネックレスをつけた者が死ぬ瞬間、ネックレスに宿った人格が持ち主を乗っ取って生き返る」というものだった。
ティエルは死んでから身につけたので、セーフ。(死ぬ時に身に着けてないとダメだから)

で、色々とネックレスの人格と話した結果

・もう一度死んだ時に乗っ取られる
・高レベル呪文を回数制限つきで唱えられるようになったが、回数使い切ると乗っ取られる

という交換条件で生き返ります。破格じゃないかな。ほとんどまるもうけ?w

ただ、生き返ってからもしばらく(一話分ぐらい)体を動かせない。喋れない。戦闘あるのに。
ライトの魔法を使って意思の疎通を試みたり。
仲間を助けるために高レベル魔法を使っちゃったり。
PCがちゃんと生き返るまで、PLもセリフが言えない。プレイヤー発言もあんまりなかったw
仲間が高レベル魔法を見て「どんどん使ってもらおう」なんて無責任に話してる時も(だから何回も使うとオレが死ぬんだよ!)という必死の心の声がリプレイに…w

ダメだ、あんなに面白い場面なのにうまく文章にできない、伝わってるかなーこれ。

いやー。この意識のないときのティエルと仲間の行動と反応が面白くておいしくて。
ちなみに、喋れるぐらい復活してからも、高レベル魔法が使えることは秘密にしてた。
終盤の大規模戦闘のときはさすがに使ってたな。「どんどん使ってもらおう」と言われて苦しいはぐらかしかたしてたw

「黙ってたい秘密がある」というシチュエーションがなんかいいのだ。しかも仲間にも。
こういうのすごくおいしい。萌える。

もしどこかで見かけたら、読んで損はないはず。このリプレイ。かなり古いのに、同時期に出たほかのリプレイよりも古本屋でよく見かけたりする。


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2009.07.07