TOPへメニューへTRPGへ

ルナ・ヴァルガーRPG


私がリプレイというものに取り付かれるきっかけとなった作品。
原作のほうの小説は読んでいたから。

それまでもRPGと名のついた、単行本は本屋でパラ見したことはあったけれど
その時はTVゲームのRPGを期待していたので小説でもない、ゲームのRPGとも関係がない、よくわからない本として認識していました。
このリプレイも原作を知っていたとはいえ、原作キャラが一人も出て来ず小説でもないものをよく手にとり、そして買ったなと思う。
今思えば不思議だ。

基本的に好きな作品の関連商品でも、原作キャラの今現在を見れるものでなければいらないんだよね。
ゲームのRPGで言えば、パーティのキャラでも今のパーティに入る前の過去話や外伝なんかは興味ない。
同じ世界に住む別のキャラの話はもちろんいらない。
あくまでも「好きな原作の好きな連中が一緒にいる時の話」が見たいから。 (SWリプレイの小説も、媒体がリプレイじゃないし、リプレイの楽しい雰囲気がないから2冊ぐらいしか持ってない)

でも…このリプレイは買って大正解。
簡単なキャラメイクのルール、バカな登場人物たち。
リプレイと言う形式を知ってしまえば後はどんどん引きこまれていきました。
原作にもある「強力な力の持ち主は欠点も多い」というガープスに似たシステムも読みやすかったのだと思う。
今ではどっぷり。

それもこれもメシタスがいたからかなあ……
原作キャラがいなくても楽しめたのはきっと彼のおかげ。
インパクトありすぎた。

三歩歩けばすぐに色々なことを忘れてしまう健忘症。
目を合わせて息を止めている間だけ目を合わせたその相手を石にしてしまう能力の持ち主。
…この時点で、ぶっちぎりにバカなんだもんなー。
んで、その能力よりも面白いのが、芸の場面。
使い魔が傘で色んなものをまわして、メシタスが合いの手を入れる。
戦闘で役に立たなくてもいいんです、これはこういうゲームなので。
戦闘がまともにあったシナリオっていくつあったかなあ。

大体欲しい能力値で「歯が光る」とか「合いの手」とかある時点でおかしいんだ(褒め言葉)このリプレイはw
ガチガチに能力を管理し、戦闘をするタイプのリプレイではないのも読みやすかった要因なんだろう。
日常で起こる変な事件を変な連中がドタバタと解決していく、そんなリプ。
戦闘がまったくない「ノエルと白馬の王子」というか
変人がいっぱい出てくる「モンスターメーカーRPGリプレイ」というか……

このリプレイには本当に心底はまったので、原作の最終巻にちょっとだけ出てきたのがうれしかったなあ。



TOPへメニューへTRPGへ

2008.05.24