TOPへメニューへTRPGへ

マージナル・ライダー【1】


読む前は地味っぽいなーと思っていた。イメージとしてだけど。
でも読み始めたらこれが……

なんという馬フェチ。

いちいち反応が激しいし、馬に対する愛が激しいし、女の子に興味ないしで、インパクトはぶっちぎりの主人公がいた。
SWの第一話目でここまでキャラ立つキャラってないよ!

んー、本当にないな、SW2.0で一番面白い新米だってキャラ立ってきたのは二巻から。
一話目からってのは、SW5部の見たくないもののイーノぐらいじゃなかろうか。
スイフリーだって最初は…わりとエルフだったし、能力値だけでキャラ立ってた人たちは、また方向性が違うしな。

一人キャラが立つと、他の人の立ち居地もけっこう簡単に決まってかけあいもすんなりいく。
いい感じw
フラグを折られまくりのヒロイン二人と後から出てきた(RPが)知性あふれる竜の人もパーティが締まっていい。
冒険者の先輩って感じだ。

ムーテスにしろ、ルシアスにしろ、リルドラケンのキャラクターが入るとぐっとかけあいのバランスよくなるなあ。
後半から入るから、キャラづけしやすいのもあるんだろうけどw

このパーティ、初期はドロップも漁らないし、冒険者ではない行動を意識している感がよかったな。
普通は冒険者スタートだけれど、このパーティはそうじゃないスタートだからね。
そういうのはやれるときにやるのがいい。
SWにしては珍しく、PLとしての発言があったのもよかった。

そんな遊牧民な初期面子はある事件を通して冒険者になっていくわけだけど…
二話目から脳みそ使いまくりなシティアドベンチャーになっていた。
読んでても、核心部分の推理がわからなかったなあ。
アリアンサガって言ってられないほど細かいよ。

えらい人の立場とか、裏で何かやってる人間の探りとか、もろもろ。
情報屋とのかけひきなんかも。雰囲気はかなりドロドロでシビア。
そんな中答えを出して行動しているPLたちの推理力、交渉力はすごい。
戦略や戦術やコネを使ってるバブリーズとはまた違うんだよね。
複雑な人間関係のつながりを意識したり、色々考えて動かないといけないようなプレイだ。

GMが戦闘でも、交渉でも、推理でもかなり難題を投げてくる人だってのが一冊目でよくわかったよw

人の関係や力関係をなかなか覚えられない私はこの先本編についていけるんだろうか。
ラスティの騎獣大好きとか、メルの守り人な秘密は面白いし、パーティの雰囲気は難しくないのだけどね。

…にしてもメル、すごいピッタリな経歴振ったな。

TOPへメニューへTRPGへ

2010.06.30