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りゅうたま4 旅する大樹とこわれた世界


りゅうたま最終巻。
かなり厳しい戦闘やシリアスなシーンがあったので小ネタは少なめだったと思う。

それでも人魚との恋コッペリアにロマサガ2のにおいを感じたw
なにせ宮廷魔術師アメジストがエンディングに最低5回は出てくる歴史を二回は作ったぐらいやりこんだから、もうそれにしか見えないw

もうひとつおいしかったのが最初に出てきた<郷愁の物語>という加護。
これを受けたキャラは故郷の回想シーンが入り精神ステータス異常を無効化できる、とても素敵な効果。
よくアニメでクライマックス時の瀕死なシーンで出てくるアレが、ちゃんとしたルールで処理されるというのはいいね!
他のゲームだと、こういう演出はとっておいた切り札を使うときに全部口で言うことが多いw

ただこれって、主人公パーティに使うからいいけど、脇ポジションだったら死にフラグ立つよね。
味方かばって死ぬか、一人残って刺し違えるような感じだよねw


今回、ダイスが妙に空気読んでたよーな気がする。
装備が呪われる攻撃にて、かわいい剣や大事なアイテムが次々呪われていく中、彼が呪われたのは
[きもくてださくてにおう泥よけブーツ]
…実害はともかく、インパクト勝負では呪いは完全敗北したよなあ、これ。

クリュウの重大な秘密が判明したときも、アルは目が覚めるかどうかのダイスで失敗していたし。
でもここはメルとクリュウの会話が見れたのでおいしかったと思うw
その場の会話にアルが参加できなかったのはPL的にはもどかしいかなw


この巻での戦闘は通り道。一度戦略的撤退をするほど苦戦してた。
超長引いてたなあ…
そして戦闘中はバルフェンがよかった!
氷の剣を作る魔法で「かわいい剣」の偽物作って囮になったり
病気でボロボロの状態の時、時間を止める魔法と、必ず当たる魔法攻撃(状態異常の影響を受けない)のコンボ使ったり。
こういう火力じゃないところでうまいのは本当に大好き。

バルフェンは戦闘以外のところでは何か死に場所を求めるようなプレイをしていたのも印象的だった。
しかし残りHPの問題で死にフラグなかっこいいセリフだけで行動自体はできなかったw
そして、いつの間にかかなり壮絶な過去設定が生えてきていた…
その過去が、最初の頃からあったのか今までのプレイで出てきたものから新しく考えたのかわからないけどw


この旅ではエベレスト登頂ぐらいの難易度で山登ってるはず…なんだけど、みんないい装備をそろえて、レベルアップしていい魔法も使えるようになっていたから3巻の砂漠越えよりは読んでいてハラハラしなかった。
むしろ、うらやましいとか思ったw
いろんなゲームがあるけど、実際に使ってみたい第一位はりゅうたまの魔法。

…アルのコネコゴブリンの寝袋は違和感なかったよw
中の人かアルの地かわからないけど、ああいうかわいいものが好きだったから。カート作った時なんかw

山登り途中のキャンプでは思い出話をしてた。
「最後かもしれないだろ? だから、全部話しておきたいんだ」っていう感じだった。
そのいい雰囲気のまま最終ポイントへ。
ラスボスみたいなのはいなかったな。ラスボスがいないリプレイって「モンスターメーカー」以来?

でも最後は「ラスボスが世界を滅ぼす」とかいう簡単なものじゃない難題が待ってた…
大地が病気になっていて、その病気を食い止めることが出来る樹も死に掛けてて、次の世代の樹を育てるには環境が……という末期症状。
樹は人の血が流れる場所では決して育たないというシビアーな条件もついて。
「人が欲しがるものが金貨じゃなくて花とかになれば」って難しい…… あれか、こういう国になればいいのか。

それでもなんとかしようってみんなバラバラに自分に出来ることを始めるパーティ。
山から魔法で飛んでそれぞれの目的地で降りていくっていう流れが何かFF3のエンディングみたいだったな…
ひとりずつ離れていって、第一話で最初に出会った3人が残るのはあれ、狙ってたのかなあ。
その3人が雨宿りした樹の下でまた別れて…ってのが本当にうまいし綺麗だった。


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2009.10.19