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零〜zero〜


ホラーと名のつくものへのこだわりは強いです。

「血と死体とモンスターが多けりゃいいと思うなよ」
「いきなりバーン!と出てきて驚かすのはびっくり箱でもできるわい」

…というわけで、映画もゲームも「こんなんでホラー言ってんじゃねえ!!」とか思ったり。
でもこのゲームは違いました。

参りましたごめんなさい。

マジで怖いです。
プレイ中に息を殺してやるほど怖いです。
画面の中で、壁に触らないように廊下の真ん中をずっと歩いていたくらい怖いです。
夜の9時以降はできなかったくらいに怖いです。
しばらく夜に鏡を見れなかったくらい(略)

襲ってくるものがいない時が一番怖い。
…いないから怖いのかもしんないけど。

幽霊が一連の演出を終えてバトルモードになったら、 こっちも「ゲーム」としてプレイできるからその時だけは怖くないんだよ。
ものすごい焦りと緊張に追われるけど。
カメラの操作と自分の操作で。

バイオハザードとはえらい違いだよホントに。

じゃまくさいゾンビをショットガンで処理してさー、
部屋という部屋をしらみつぶしに調べこんだりさー、
夜というか午前までついついやめらんなかったりさー、
敵がうざいけど謎解きの楽しいAVGだもんなぁ…。

操作の慣れないうちとかは、敵に襲われたら対処しきれるかハラハラしてたけど、怖いとは違うしね。
新しい部屋にいけるようになると早く行きたくてうずうずするし。

…零だと…
新しい部屋とか行くの本当億劫なんだよなぁ…
特に「着物の部屋」「いけすの部屋」「井戸のある庭」を通らなきゃならん時は憂鬱で。
もうそこでイベントも霊も出てこないのにひたすら通りたくない。
(ランダム霊なんてめったにいないし)

っていうか、画面がついているだけでなにか怖気がする。
画面からなんか冷気とか呪いが滲み出てそう。部屋に。
屋敷のの雰囲気がこれでもかってーくらいいい感じで。
過去にどんな忌まわしい事件が、儀式が、生贄があったんだろうなあなんて 思うだけでかなりぞくぞく来る。
黒い血の染みとかね。
(これが鮮血ドバーだとかなりがっかりするんだよなぁ)

そんな風に肝心な部分をなかなか見せないあたり、よーくわかっていらっしゃる。
目の端にちらっと「何か」が見えて、顔を向けた時にはなにもいない…ような。
そういう演出でお腹いっぱいになれる。
一瞬現れる浮遊霊をなんとかカメラに収めようと一生懸命なんだけどね…プレイ中は。
この辺システム的には正解だけど、恐怖をじっくり味わう視点ではあまりよくないかも。
いい場面で「ゲーム」的プレイしちゃうから。

今ようやっとシステム面の話が出てきたなぁw
でもまあ、特にコメントするところはないからいいや。
無駄に難易度高くしないで下さいとかそんなんだし。
電撃PSのデータ使ってプレイしたんで気になりませんでした。
素で始めたら序盤からにっちもさっちも動けなくなったけど。

精神的恐怖と負担がめっさでかいんだから、物理的負担はもっと軽くしろーー!!

一応叫んでみる。
恐怖=難度じゃねーんで。
このゲームやるとよくわかるよ。敵いない方が怖いもん。
下手な難度は恐怖を味わう邪魔になる。

何回も同じムービー見たらせっかく気合入れた怖いもんもだらけるし。
「目隠しされた霊」の時とか。特に一回目の遭遇ムービーは最高の出来だったから余計に。
難度的に楽でも、這いずる系の霊はいつ見ても生理的嫌悪感が満載でよかったということもあるし。

最後に某所で書いたお気に入りの一言で締め。

〜「何も出てこない」ことが、何よりも恐怖かもしれない〜




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